小説を書きたいけど筆が止まって進まない、という人向けにAIの執筆サポートツールが増えています。有名どころだとSudowrite、NovelAI、Novelcrafterあたりが名前に挙がることが多いんですが、正直この3つ、性格がけっこうバラバラなんですよね。「とにかく続きを書いてほしい」のか「キャラや世界観をきっちり管理したい」のかで、選ぶべきものが変わってきます。この記事では公式サイトの情報と、海外の掲示板で見つかった実際の声をもとに、それぞれどんな人に向いているかを整理してみました。
先に結論:どれを選べばいいか
- とにかく続きの文章をAIに書いてほしい・アイデア出しから任せたい人 → Sudowrite
- もともとイラスト生成も同時にやりたい人 → NovelAI(ただし小説を書く機能そのものについては情報が少なめ)
- 長編やシリーズものでキャラ・世界観をきっちり管理したい、自分の好きなAIサービスをつないで使いたい人 → Novelcrafter
Sudowrite:一言でどんなツールか
Sudowriteは「小説を書くこと」に特化したAIライティングツールです。公式サイトによると、Story Bibleという機能を使うと、アイデア出しからアウトライン作り、章立て、実際の文章まで、自分の作風に合わせて段階的に進めていけるとのこと。Writeという機能は「ステロイドを打ったオートコンプリート」と説明されていて、これまで書いたキャラクターやトーン、プロットの流れを分析したうえで、続きの300語ほどを自分の文体で提案してくれます。しかも一つだけでなく複数案出してくれるそうです。他にも、行動とセリフだけだと物語が平坦になりがちな部分を補うDescribe(描写を助ける機能)や、ペースが速すぎるシーンを膨らませるExpandといった機能があります。
料金はHobby & Studentが月10ドルで225,000クレジット、Professionalが月22ドルで450,000クレジット(自分の作品へのフィードバックも受けられる、公式で「人気」マークが付いているプラン)、Maxが月44ドルで200万クレジット(使い切れなかったクレジットは12ヶ月繰り越せる)という3段階。法人向けのEnterpriseは個別問い合わせ制になっています。
海外の評判として見つかったのは、実はSudowriteがまだ招待制のベータだった頃のHackerNewsのスレッド(20ポイント、コメント5件)でした。当時は「早く触ってみたい」「これでSubstackのニュースレターを再開できるかな」といった期待の声が出ていて、創業者本人も降臨し「自分たちはテック畑出身だけど小説も書いている2人で、執筆の初期ドラフト段階で実際に使っていてすごく助かっている。24時間対応のブレインストーミング相棒だと思ってほしい」とコメントしていました。ただこれはサービス立ち上げ直後の話なので、今の完成度とはズレがある可能性がある点は差し引いて読んでください。
NovelAI:一言でどんなツールか
NovelAIはもともと「AIアニメ画像生成+ストーリーテラー」を謳うサービスで、公式サイトを見る限り今の押しはかなりイラスト生成の方に寄っています。プロンプトでアニメ調のキャラクターを生成したり、Image2Imageで元の構図を保ったまま部分修正したり、Vibe Transferで気に入った生成画像の雰囲気を別の生成に引き継いだりする機能がずらりと並んでいて、「Writing Assistant」という入り口自体は用意されているものの、公式サイトで説明されている中身のほとんどが画像生成の話でした。小説を書く機能がどこまで独立して充実しているのか、料金がいくらなのかは、今回集められた情報からは分かりませんでした。正直に言うと、他の2つに比べると「小説執筆ツール」として比較するにはちょっと情報が薄いです。
海外の評判として見つかったのはHackerNewsのコメント1件だけ(2ポイント)でした。「AI Dungeonが抱えていたような問題を避けられるといいけど」というもので、別の対話型AI小説サービスであるAI Dungeonが過去に起こした騒動を念頭に置いた、やや警戒気味のコメントでした。
Novelcrafter:一言でどんなツールか
Novelcrafterは「長編小説を書き続けるための管理ツール」という色が強いサービスです。目玉はCodexという機能で、登場人物や場所、世界観の設定を書き込んでいくと自動的に紐づけて管理してくれる、いわば作品専用のWikiのようなもの。シリーズものならCodexを複数の本にまたがって共有できるので、続編を書くたびに設定を書き写す必要がなくなります。プロット面でも「Plan」という機能でプロットホールや矛盾、伏線の見落としを早めに見つけられるようになっていて、共同編集やチーム招待の機能もあり、共著者や校正者を呼び込むこともできます。
もう一つ知っておいた方がいいのは、Novelcrafter自体は文章を書く場ではあるものの、実際に文章を生成するAI部分は、OpenAI(ChatGPTを作っている会社)やAnthropic(Claude)、Google(Gemini)などから自分で好きなものを選んで接続する仕組みになっている点です。つまりNovelcrafterの月額とは別に、つなぐ先のAIサービス側の利用料がかかる場合がある、ということです。
料金はScribeが月4ドル(本の数は無制限、シリーズ管理、基本的なレビュー機能)、Hobbyistが月8ドル(Scribeの内容に加えて自分のAIサービスを接続できる)、Artisanが月14ドル(Hobbyistの内容に加えてチャット機能とレビュー機能が強化される、公式で「人気」マークが付いているプラン)、Specialistが月20ドル(共同編集やチーム管理まで対応)の4段階。21日間の無料トライアルがあり、クレジットカード不要で全機能が使えるとのことです。
今回集めた情報の中には、Novelcrafterについて海外の掲示板での言及は見当たりませんでした。ここは評判ではなく、公式情報だけを見て判断してもらう形になります。
比較まとめ
| ツール | 料金 | 向いてる人 |
|---|---|---|
| Sudowrite | 月10〜44ドル(クレジット制、プランにより225,000〜200万クレジット) | 続きの文章を書いてほしい人・アイデア出しから任せたい人 |
| NovelAI | 今回の情報からは不明 | イラスト生成もセットで使いたい人(小説機能は情報が薄い) |
| Novelcrafter | 月4〜20ドル(+接続するAIサービス側の利用料が別途かかる場合あり) | 長編・シリーズの設定管理をきっちりしたい人 |
まとめ
正直に言うと、この3つの中でNovelAIは「小説を書くAI」として比較するにはちょっと立ち位置が違うかなと思っています。調べていて出てくる情報のほとんどが画像生成の話で、肝心の物語を書く機能がどのくらいちゃんとしているのか、料金がいくらなのかも分からなかったので。イラストも欲しい人にはアリなのかもしれませんが、純粋に「文章を書き進めたい」だけならまず候補には挙げません。
残る2つはわりとはっきり住み分けられていて、とにかく手が止まったときに続きを書いてほしい、ブレインストーミング相手が欲しいならSudowrite。Story BibleやWriteなど、書く作業そのものを助ける機能が中心に作られている印象です。一方でNovelcrafterは、長編やシリーズを何冊も書く前提でキャラや世界観をきっちり管理したい人向け。月額自体はNovelcrafterの方がだいぶ安いですが、文章を生成するAI部分は自分で別のサービスをつなぐ必要があるので、そこは注意した方がいいです。
短編を勢いで書き上げたいタイプならSudowrite、シリーズものを腰を据えて書くタイプならNovelcrafter、という感じで選ぶのが自分ならしっくりくるかなと思います。