「メールをAIに丸投げする」系のツールって最近すごく増えてる印象があるんですけど、Shortwaveはその中でも結構前からあるほうで、しかも元Googleの人たちが作ってるっていうのがちょっと気になって調べてみました。受信トレイの整理から返信文のドラフト、スケジュール調整まで、プロンプト一発でAIエージェントにやらせるという触れ込みのメールクライアントです。iOS・Android・Mac・Windowsに対応していて、公式サイトにはFoursquareやTwilio、Yコンビネーターのパートナーみたいな人たちのコメントも載ってます。日本語でちゃんと紹介してる記事がまだ少なそうだったので、公式サイトと海外メディアの報道をベースにまとめてみます。
Shortwaveとは?何ができるのか
Shortwaveは一言でいうと「AIエージェント搭載のメールクライアント」です。Gmailなどのメールをこのアプリ経由で使うイメージで、公式サイトの説明を読む限り主な機能はこんな感じです。
- 受信トレイの整理: 重要なメールとToDoをワンクリックで識別して、それ以外はまとめて処理できる
- 外部ツール連携: Slack、カレンダー、Notion、Asana、HubSpotなどと接続して、受信トレイを離れずにワークフローを自動化できる
- AIフィルター: ラベル付け・スター・アーカイブなどの操作を、平文の英語で書いたスクリプトで自動化できる
- メール作成支援: 自分が過去に送ったメールから文体を学習して、本人っぽい文章を書いてくれる
- AI検索: チーム全体のメールや添付ファイルを横断して答えを探せる
- 自動補完: 過去のメール履歴にある実際のリンクや事実、言い回しを使った入力候補を出す
- スケジュール調整: 空き時間の確認、カレンダーへの予定作成、日程調整メールの作成をAIに頼める
このほかにも、受信トレイをタブで分ける「Splits」、プロモーションやニュースレターをまとめて処理する「Bundles」、メールをToDoに変換する機能、届く時間を指定できる配信スケジュール、開封確認やリンククリックの追跡、キーボードショートカット中心の操作(マークダウン記法対応)といった機能が並んでます。チーム向けには、スレッドをリアルタイムで共有したり、メール上で直接コメントしたり、担当者をアサインしたり、ラベルやプロンプト・テンプレートをチームで共有する機能もあるとのこと。セキュリティ面ではCASA Tier 2準拠を謳ってます。
あと、Shortwaveには「Tasklet」という姉妹プロダクトがあって、そちらと連携すると24時間体制で返信の自動ドラフト作成やチームへのコメント追加、3,000以上のアプリとの連携ができるらしいんですが、これはShortwave本体とは別プロダクト扱いになってます。気になる人は別途チェックした方がいいと思います。
料金プラン
料金は1シートあたりの月額制で、3段階に分かれてます。金額は公式Pricingページに載っているものをそのままドルで書きます。
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Business | $30 / seat / month | 標準知能(Claude Sonnet 4.6)、1日あたり目安150〜300回のAIリクエスト、AI検索履歴5年分、AI検索1回あたり最大50スレッド、AIフィルター3個まで、AI連携・Web閲覧、自動補完・要約・添付ファイル解析、開封確認・リンク追跡・スニペットなど |
| Premier(最も人気) | $45 / seat / month | Businessの内容に加えて、高度な知能(Claude Sonnet 4.6 with adaptive thinking)、AI使用量2倍、AI検索履歴無制限、最大100スレッド、AIフィルター10個、検索コンテキストトークン2倍 |
| Max | $120 / seat / month | Premierの内容に加えて、最上位の知能(Claude Opus 4.6 with adaptive thinking)、AI使用量6倍、最大150スレッド、AIフィルター50個、検索コンテキストトークン3倍 |
公式サイトのトップページには「無料で始める・クレジットカード不要」と書いてある一方、Pricingページのほうは「14日間の無料トライアルを開始」という表記になってます。どちらも公式に載ってる情報なので、実際にどちらの導線で案内されるかは登録してみないと分からないところです。
海外での評判
正直に書いておくと、今回集めたソースの中にShortwaveというメールアプリそのものについてのHacker Newsのコメント本文は入ってなくて、見つかった「Show HN: Shortwave: Enjoy Your Inbox」というスレッドは224ポイント・123コメントというかなりの反応を集めていたことは分かったものの、具体的な発言内容までは確認できませんでした。なので、ここでは公式サイトの「in the news」欄に載っているメディアの評と、公式に掲載されている導入企業のコメントを紹介します。
海外メディアの反応はわりと好意的なものが多くて、たとえばある記者は次のように書いてます。
元Googleのメンバーが立ち上げたShortwaveというツールが、AIでメールを要約してくれるものを作った、という趣旨の紹介記事がありました。
別の記者は「Googleが終了させたInboxの精神的後継アプリが、18か月のベータ期間を経てAndroidにも正式に来た」という書き方をしてます。
ITメディアの記者いわく「このアプリはメール版のChatGPTみたいなもので、自分の生活が変わった」とのこと。GmailよりもカテゴリわけがうまくてGIFやスタンプでの返信にも対応している、という指摘もありました。
公式サイトに載っている導入企業側のコメントも、いくつか拾っておきます。出どころは全部Shortwave公式サイトのテスティモニアル欄です。
FoursquareのBrett Bates氏は「Gmailにあってほしかった機能を全部やってくれる。Bundlesでゴミメールをふるい分けるのが気に入ってる」と話してます。
Yコンビネーターのパートナーでもあり、Twitch創業者でもあるEmmett Shear氏は「Shortwaveのおかげで受信トレイとの付き合い方が変わった。生産性が上がったし、チームもずっと機能を追加し続けてくれている」とコメントしてます。
TwilioのシニアエンジニアであるGerman Salvador氏は「何年もメールが手に負えない状態だったけど、Shortwaveでようやくインボックスゼロを達成できた」と言ってるようです。
ただ、これらは全部Shortwave公式が選んで載せているコメントなので、当然ポジティブなものばかりです。今回集めた範囲では、批判的な声や不満点を具体的に述べているものは見当たりませんでした。無理に「デメリットもあります」と書くよりは、そういう声が見当たらなかったという事実だけ書いておきます。
日本語対応と日本からの使い勝手
公式サイトやPricingページを一通り見た限り、日本語対応についての明記は見当たりません。UIが日本語化されているか、日本語のメールを書いた場合にAIの文体学習や自動補完がちゃんと機能するかといった点は、ソースの範囲では分かりませんでした。英語圏のユーザーを主な対象にしたプロダクトという前提で見ておいたほうが無難だと思います。
登録して始めるまで
公式サイトのトップには「Get started for free」「No credit card required」というボタンがあって、ここから登録すればクレジットカードなしで使い始められるようです。一方でPricingページのボタンは「Start your 14 day free trial」となっていて、プラン選択の画面経由だと14日間のトライアルという扱いになる可能性があります。対応プラットフォームはiOS・Android・Mac・Windowsとのことなので、どの環境からでもアカウントを作れば使えるはずです。具体的な画面遷移や初期設定の手順まではソースに書かれていなかったので、そこは省略します。
まとめ:向いてる人・向いてない人
公式情報だけで判断する範囲だと、SlackやNotion、Asanaなんかを普段使っていて、チームでメールを共有しながら仕事を進めてる人には向いてそうです。AIフィルターやSplits、Bundlesで受信トレイを整理する発想自体はGmailの延長線上にあるものなので、乗り換えのハードルはそんなに高くないと思います。
逆に、$30〜$120/seat/monthという価格は個人が気軽に試す金額ではないので、チーム導入前提で予算を確保できる会社向けという印象です。日本語対応がソース上確認できなかった点も引っかかるところで、日本語メール中心の業務でどこまでAI機能が使い物になるかは、公式情報だけでは判断できません。まずは無料枠かトライアルで、自分の受信トレイと相性を見てから決めるくらいの温度感でいいと思います。