AI議事録・音声

会議の議事録AI、結局どれがいい?

会議の議事録を自動でまとめてくれるAIツール、最近ほんとに増えたなと思うんですよね。Zoomやteamsの会議に「ボットが入ってきて記録します」ってやつ、見たことある人も多いはず。でもどれも同じに見えて、結局どれを使えばいいのか分かりにくいのも事実です。今回はGranola、Otter.ai、Fireflies、Fathom、tl;dvという5つを、公式サイトの情報と海外の掲示板(Hacker News)での反応をもとに比べてみました。エンジニアじゃない人でも分かるように、機能の羅列じゃなくて「どんな場面で助かるか」を軸に書いています。

先に結論:どれを選べばいいか

  • 会議にボットを呼びたくない、こっそり自然に記録したい人 → Granola
  • とにかく無料で始めたい、コストを抑えたい人 → Fireflies(無料プランでも文字起こし・要約は無制限)
  • 営業チームでCRMへの自動反映まで求める人 → Fathom(Business以上のプラン)
  • プライバシー面での過去のトラブルを気にしない、なるべく安く多機能を試したい人 → Otter.ai(ただし後述の炎上歴は要チェック)
  • チームでの知識共有やCRM自動化を重視、料金は個別に問い合わせたい人 → tl;dv

Granola:一言でどんなツールか

Granolaは「ボットを会議に呼ばない」のが最大の売りです。公式サイトによると、パソコンのマイクで拾った音声をそのまま使うので、Zoom・Google Meet・Teamsなどどの会議アプリでも、参加者に見える形でボットが入ってくることがありません。会議中に自分でざっくりメモを取ると、それをAIが後から整った議事録に「enhance(強化)」してくれる仕組みのようです。

料金はBasicが無料($0/ユーザー/月)で、AI議事録・限定的な履歴閲覧・複数会議をまたいだAIチャットなどが使えます。Businessは$14/ユーザー/月で、履歴が無制限になり、Attio・Notion・Slack・HubSpot・Affinity・ZapierといったツールとのAI連携やAPIアクセスが追加されます。Enterpriseは$35/ユーザー/月で、SSOや管理者向けのセキュリティ機能がつく構成です。

海外の評判として、HN自体にGranolaそのものを評価するスレッドはあまり見当たらなかったんですが、代わりに面白いのが「Granolaと同じようなものをオープンソースで作ってみた」という投稿がいくつも上がっていたことです(Show HN: Muesli、Open-source granolaなど)。それだけ真似したくなるくらい注目されてるツールってことなんでしょうね。公式サイトにはNat Friedmanさんや投資家のGuillermo Rauchさんといった著名人のツイートが並んでいて、「今まで試した中で一番いい議事録を作る」「Zoomの会議が楽しみになった」といった好意的な反応が紹介されています。

Otter.ai:一言でどんなツールか

Otter.aiは老舗の議事録AIで、公式サイトでは「もう一人のアシスタントを雇うようなもの」とアピールしています。デスクトップアプリならボット無しで録音できる一方、Zoomなどにボットを送り込んで記録するスタイルも選べます。

料金はBasicが無料で、月300分の文字起こし、AIチャット、ライブ文字起こしなどが使えます。Proは$16.99/ユーザー/月(月ごとの録音1200分、1会議あたり最大90分まで)、Businessは$30/ユーザー/月(会議無制限、1会議最大4時間、同時参加3件まで)。Enterpriseはデモ予約制で、SSOやHIPAA対応(追加オプション)がつきます。

ただ、正直に書いておくと海外の評判はちょっと荒れ気味です。HNの「Tell HN: Otter.ai bot recording meetings without consent」というスレッド(612pt、176コメント)では、同意なく会議を録音するボットの挙動に不満を持ったユーザーが投稿していて、コメント欄では「無料ユーザーはそもそも顧客扱いされない、サポートも返ってこない」という指摘も出ていました。「Otter.ai has saved reporters hours transcribing interviews. Caveat emptor(買い手注意)」というスレッドタイトルも、便利さと引き換えに注意が必要というニュアンスが感じられます。実際「Show HN: A bot-free alternative to Otter.ai」というボット無し版の代替ツールを作った人の投稿もあって、Otterのボットが煙たがられている空気は読み取れます。

Fireflies:一言でどんなツールか

Fireflies.aiは公式によると100万社以上で使われていて、文字起こしの精度は95%、対応言語は100以上とのこと。Zoom・Google Meet・Teamsに加えてChrome拡張やモバイルアプリ、電話のダイヤラー連携もあり、とにかく使える場所が多いのが特徴です。

料金は無料プランがずっと無料($0)で、文字起こしとAI要約が無制限、チーム全体で400分のストレージと20AIクレジットが使えます。Proは$18(年払いなら$10)/席/月でストレージが8,000分になり、動画録画やパーソナルアシスタント機能などが追加。Businessは$29(年払い$19)/席/月でストレージ無制限、会話分析やチーム分析が使えるようになります。Enterpriseは$39/席/月(年払いのみ)で、ルールエンジンやSSO、HIPAA対応がつきます。

海外の評判については、今回集めたHNの反応がすべて虫の「ホタル(fireflies)」についての別の話題だったので、ツールとしてのFirefliesに対するHNでの直接的な声は今回見つけられませんでした。公式サイトでは評価4.8/5という数字が出ていましたが、これは公式発表の数値としてそのまま受け取ってください。

Fathom:一言でどんなツールか

Fathomは30万社以上で使われているそうで、最近「ボット無しキャプチャ」に対応した新デスクトップアプリやChatGPT・Claudeとの連携を打ち出しています。ボット参加型・ボット無し型のどちらも選べるのが特徴です。

個人向けはFreeが$0(録画・文字起こし無制限、AI要約もすぐ出る)、Premiumが$20(年払い$16)/ユーザー/月で、AIによるアクション項目の自動生成や会話アシスタント機能がつきます。チーム向けはTeamが$19(年払い$15)/ユーザー/月(最低2名から)、Businessが$34(年払い$25)/ユーザー/月(最低2名から)でCRMへの自動同期や商談ごとの「Deal View」、コーチング指標などが使えます。Enterpriseは要問い合わせです。

ただこちらもFirefliesと同じで、集めたHNのスレッドは「Fathom」という名前のウェブ解析ツールやMozillaの別プロジェクトについてのもので、会議メモアプリのFathomに関する海外の声は今回見つかりませんでした。この点は正直に書いておきます。

tl;dv:一言でどんなツールか

tl;dvは公式サイトによると全世界で200万人以上に使われていて、評価は4.7(450件)とのこと。ボット不要で使えることをアピールしていて、CRMへの自動反映やフォローアップメールの下書き作成、複数の会議をまたいだ傾向分析レポートなど、営業やカスタマーサクセスのチーム向けの機能が目立ちます。AnthropicとパートナーシップしていてAI要約にはそちらの技術を使っているようです。

「Get tl;dv – Free forever」という表記で無料プランがあることは分かるんですが、正直に言うと今回集めた公式Pricingページの内容には有料プランの具体的な金額が載っていませんでした。無料プランがあることは確かですが、有料版の値段が気になる人は公式サイトで直接確認したほうがいいです。海外の掲示板での評判についても、今回のソースには関連するものが見つかりませんでした。

比較まとめ

ツール 無料プラン 有料プランの目安 向いてる人
Granola あり($0、履歴は限定的) $14〜$35/ユーザー/月 ボット無しで自然に会議したい人
Otter.ai あり($0、月300分まで) $16.99〜$30/ユーザー/月 安く多機能を試したいが炎上歴は許容できる人
Fireflies あり($0、文字起こし無制限) $18〜$39/席/月(年払いで割引) 無料でとにかく多く使いたい人
Fathom あり($0、録画無制限) $19〜$34/ユーザー/月 営業でCRM連携まで求める人
tl;dv あり(Free forever) 金額は今回のソースに記載なし CRM自動化とチーム共有を重視する人

まとめ

個人的に一番気になったのはGranolaです。ボットを会議に送り込まない設計だし、公式サイトに並んでる著名人の反応も悪くない。ただBusiness以上じゃないと履歴が無制限にならないので、そこはちょっと注意が必要かなと。とりあえずお金をかけずに始めたいならFirefliesの無料プランが一番太っ腹に見えます。文字起こしもAI要約も無制限って書いてあるので。

Otter.aiは機能自体はしっかりしてそうなんですが、「同意なく録音するボット」のHNスレッドが612ptも集めていたのは正直気になるところです。無料ユーザーだとサポートも後回しにされがちという指摘もあったので、選ぶなら承知のうえで、くらいの温度感でいいと思います。FathomとFireflies、tl;dvについては今回のソースでは海外の評判がうまく拾えなかったので、この記事では料金と機能だけの紹介にとどめました。まぁ情報が薄いところは薄いと正直に書いておいたほうが、後で「話が違う」ってなるより誠実だと思うので。

ケイ(このブログを書いている人)
仕事で海外のSaaSやAIツールを日常的に触っている30代の会社員。 日本語の情報がまだ無いツールを、Hacker NewsやRedditの生の評判ごと紹介しています。 公式の宣伝文句より海外ユーザーの本音(不満も含めて)重視。 料金や機能の数値は一次ソースにあるものだけを書くようにしています。