海外のメモアプリ界隈で地味に名前が挙がるReflectを今回は紹介します。ノートとノートをバックリンクでつないでいく、いわゆる「ネットワーク型」のメモツールで、ジャンルとしてはNotionやObsidianに近い立ち位置ですね。公式サイトを見ると、GPT-4とWhisperを使ったAIアシスタント機能が最近追加されたらしく、単なるメモアプリ以上のことをやろうとしているのが伝わってきます。日本語ではまだほとんど情報が出ていないツールなので、公式サイトとPricingページの記載を中心に整理しておきます。
Reflectとは?何ができるのか
Reflectは公式サイトの謳い文句をそのまま訳すと「Think better with Reflect」、つまり考えること自体を助けるノートアプリという位置づけです。中心にあるのは「Networked notes」という機能で、ノート同士をバックリンクでつないでグラフ状に整理していく仕組みになっています。iOSアプリもあり、オンライン・オフラインどちらでもアイデアを記録できるとのことです。
細かい機能としては、複数デバイス間の同期の速さ、エンドツーエンド暗号化(運営側も中身を読めないと明記されています)、Googleカレンダー・Outlookとの連携によるミーティング管理、書いたものをワンクリックで公開できるPublishing機能、ブラウザやKindleからのスニペット保存、過去のノートをすぐ検索できるFrictionless searchなどが並んでいます。
そして目玉として推されているのがReflect AIです。公式には「OpenAIのGPT-4とWhisperを使って、文章を改善したり、考えをまとめたり、知的なパートナーとして機能する」と書かれています。具体的にできることとして挙げられているのは、音声メモの文字起こし、まとまりのない考えから記事のアウトラインを生成すること、ミーティングメモから重要ポイントとアクションアイテムをリスト化すること、文法・スペルの修正と文章の改善、そして自分でカスタムプロンプトを保存しておけることの5つです。
外部連携はZapier(コードなしで他のアプリと接続)、Readwise(読書ハイライトの同期)、Google/Outlook(連絡先とカレンダー)、Chrome/Safari(Web上のクリップとKindleの同期)が挙げられています。メモを取る・つなげる・AIに手伝わせる、この3点セットがReflectの売りということになりそうです。
料金プラン
Pricingページを見る限り、プランは1種類だけです。「We like keeping things simple. One plan, one price.」とはっきり書いてあります。複数の料金体系を用意する競合が多い中、これはちょっと珍しい部類だと思います。
| プラン | 料金 | 支払いサイクル | 含まれるもの |
|---|---|---|---|
| Reflect(単一プラン) | $10/month | 年払い | ネットワーク型メモ、Chrome/Safariのウェブクリッパー、Kindleオフライン同期、エンドツーエンド暗号化、Kindleハイライト同期、iOSアプリ |
14日間の無料トライアル(Start your 14-day trial)も用意されています。月払いの選択肢やチーム向けプランといった記載は、今回確認したページには出てきませんでした。仮に1ドル=約150円として計算すると月あたり約1500円になりますが、これはあくまで目安のレートでの概算です。まぁ、シンプルと言えば聞こえはいいですけど、選択肢がない分、自分の使い方に合うかどうかは事前によく考えた方がいい気がします。
海外での評判
正直に書いておくと、今回集まったHacker Newsのスレッドは「Reflect」という単語で引っかかっただけで、中身はこのアプリとはまったく無関係でした。「Reflecting on one very, very strange year at Uber」(Uber社内でのセクハラ告発に関するブログ記事へのスレッド)、「Reflecting on 18 Years at Google」、「Reflecting on My Failure to Build a Billion-Dollar Company」と、どれもタイトルに”Reflect”が入っているだけの別ジャンルの投稿だったので、これをノートアプリの評判として紹介するのは無理があります。なのでこの記事ではHacker News発の評判は紹介しません。
代わりに、公式サイトの「Wall of love」という欄にX(Twitter)上の反応がいくつか引用されていたので、そちらを紹介しておきます。ただしこれは運営が自分で選んで載せている声なので、独立したフォーラムでの評判というより「会社が見せたい声」という前提で読んでください。
Sean Rose氏はこんな投稿をしています。
今のところかなり気に入っている。個人用のメモアプリとしてちょうどいいシンプルさと速さで、整理の面倒な部分はだいたい裏側でやってくれる。
Ryan Delk氏は短くこう書いていました。
自分の言葉じゃなくていいから言っておくと、Reflectはマジックだ。
Demetria Giles氏はこんな内容の投稿をしています。
この1週間分の、エピソードや本、ミーティング、記事から得た重要な考えやディテール、耳に残るフレーズをまた記録し直している。ナレッジワーカーの夢がここにある。
Flour storm(adnan_wahab_)氏はこう書いていました。
Reflectのデザインが良すぎて、書く力と内省する力が10倍になった。前はBearやNotionを使っていたけど、Reflectのシンプルさは美しい。
並べてみると分かる通り、載っているのは好意的な声だけです。批判的な意見や不満の声は、少なくとも今回集めたソースの中には見当たりませんでした。ここも正直に書いておきます。
日本語対応と日本からの使い勝手
公式サイト、Pricingページのどちらを見ても、日本語対応についての記載は見当たりませんでした。UIが日本語化されているか、日本語での文字起こしやAI機能の精度がどうかといった情報もソースには出てきません。今の時点で言えるのは、英語の情報を読むのが苦にならない人向けのツールらしい、というところまでです。
登録して始めるまで
公式サイトのトップには「Start free trial」「Sign up」のボタンが並んでいます。Pricingページでも「Start your 14-day trial」という導線があるので、まずはここから始める形になりそうです。トライアル中にクレジットカード登録が必要かどうかなど、細かい手順についてはソースに記載がなく分かりませんでした。ここも憶測で埋めずに、分からないものとして扱っておきます。
まとめ:向いてる人・向いてない人
ノート同士をバックリンクでつなげて育てていく、いわゆる第二の脳系のメモアプリが好きな人には合うと思います。GPT-4とWhisperを使ったAI機能も、音声の文字起こしやミーティングメモの要約といった実務寄りの用途に振られていて、飾りだけの機能ではなさそうです。
ただ、料金プランが1種類しかなく、月10ドル・年払いという条件は決して安くはないですし、今回はHacker NewsやRedditでの独立した評判を確認できませんでした。公式サイトの好意的な声しか手元にない状態なので、購入前に自分でも検索して他の使用感を探した方がいいと思います。まぁこの内容なら試してみてもいいかなとは思いますけど、日本語対応の情報がない以上、英語のUIやドキュメントに抵抗がない人向け、というのが今回分かった範囲での結論です。