海外のAIツールを眺めてると、たまに「ブラウザ自体をAI化する」系のプロダクトに当たるんですよね。Diaもその一つで、公式サイトのキャッチコピーが「A browser you won’t dread opening(開くのが億劫にならないブラウザ)」という、ちょっと変わった売り文句のツールです。カレンダーやSlack、Notion、GitHubみたいな普段使いのツールをタブバーの中に集めて、朝イチで「今日やること」を並べてくれるのが売りらしいです。仕事でSlackとNotionとカレンダーを行ったり来たりしてる人には刺さりそうな内容だったので、公式情報だけを整理してみます。
Diaとは?何ができるのか
公式サイトの説明を読む限り、Diaは「タブの中身を横断して読み、まとめてくれる」ことを軸にしたブラウザです。トップページには機能がいくつか並んでいて、それぞれ紹介文が付いています。
- Morning Brief:一日が始まる前に、カレンダー・受信トレイ・重要なリンクをまとめて出してくれる機能。「今日何が起きるか」を先に把握できる、という位置づけです
- Synthesis:Slack、Notion、Calendarに散らばった情報をDiaに聞くだけでかき集めて、共有できるレポートの形にしてくれる機能
- 質問への回答:GSuite、Slack、開いているタブなど手元のコンテキストを踏まえて答えてくれる、という説明があります。公式の表現をそのまま借りると「すべてのスレッドを見てきた人みたいに答える」とのことです
このあたりは検索エンジンに聞くのとは違って、自分のアカウントに紐づいた情報を横断的に見てから答える、という設計思想みたいですね。
加えて「Built for how you actually work」というくくりで、以下のような機能も紹介されています。
- Decks:散らばったコンテキストから、見出しやレイアウトが整ったスライドを作ってくれる
- Live Work:GitHubやNotionなど、実際に作業している場所をタブバーに集約。クリック一つで該当のPRや仕様書、下書きに直接飛べる
- Better Meetings:会議が始まると、その会議のページ・アジェンダ・メモ・関連ドキュメントを開いた状態にしてくれて、開始までのカウントダウンも表示される
- Profiles:仕事用と個人用でタブ・ログイン・配色を分けられる。アカウントや履歴が混ざらないように、仕事モードとプライベートを切り替えられる仕組み
- Splits:会議の画面とドキュメントを左右に並べて表示。よく使うレイアウトを記憶しておいて、1クリックで呼び出せる
- Organized Tabs:関連するタブをグループ化して名前を付けられる。「Design Review」「Q2 Planning」みたいにまとまるので、名前のないタブがずらっと並ぶ状態を避けられる、という説明です
正直、機能名だけ見るとよくあるAIアシスタント寄せの説明が多いんですが、Live WorkとSplitsは普段使いのブラウザとしても地味に便利そうだなとは思います。
料金プラン
ここは先に断っておくと、公式サイトにもPricingページにも具体的な金額の記載が見当たりませんでした。両ページとも内容がほぼ同じで、料金表そのものが存在しない状態です。わかっているのは「Dia」と「Dia for Work」という2つの区分があることだけです。
| プラン | 想定対象 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|---|
| Dia | 個人 | Morning Brief、Synthesis、Decksなど一連の機能 | 記載なし |
| Dia for Work | チーム | SSOや管理者向けツールなど、チーム運用のためのガードレールが追加される | 記載なし |
料金が書いてない状態でおすすめするのも変な話なんですが、少なくとも「無料か有料か」すら公式サイトからは判断できないというのが現状です。ここは実際にダウンロードして確認するしかなさそうです。
日本語対応と日本からの使い勝手
公式サイト、Pricingページのどちらにも日本語対応についての記載は見当たりませんでした。UIが日本語化されているかどうかも、ソースからは確認できません。この点は不明なまま、というのが正直なところです。
登録して始めるまで
公式サイトにあるのは「Download」ボタンのみで、詳しい登録手順の説明は見当たりませんでした。わかっているのは対応環境についての一文だけです。
ページ下部に「Currently available on Apple macOS 14+ with M1 chips or later.」とあり、現状はApple Silicon搭載のmacOS 14以降のみの対応です。Windows版やIntel Mac対応についての記載はありませんでした。
プライバシー周りの設定項目も紹介されていて、初期状態としては「Block trackers: On」「Personalize new chats: Off」「Memory: On」「Block ads: On」「Share content data: Off」という組み合わせが示されています。データは売却したり広告プロファイルの作成に使わないとも書かれていて、Syncを使う場合はエンドツーエンド暗号化されるそうです。トラッカーや広告をデフォルトでブロックしつつ、パーソナライズは初期オフになっているあたり、そこそこ慎重な設計にはなっていそうです。
まとめ:向いてる人・向いてない人
Slack・Notion・GitHub・GSuiteあたりを日常的に使っていて、複数のタブを行ったり来たりするのが地味にストレスという人には、機能の方向性としては合ってそうです。特にLive WorkとBetter Meetingsは、会議前の準備を減らしたい人向けの機能に見えます。
一方で、現時点でApple Silicon搭載のmacOSにしか対応していないので、Windowsユーザーやそれ以前のMacを使ってる人はそもそも試せません。料金も公式サイトからは読み取れず、日本語対応の有無も不明なままなので、「とりあえず試してみるか」を判断する材料自体が少ないのが正直なところです。この状態で強くおすすめするのは難しいですけど、対応環境に該当する人は公式サイトでダウンロードして中身を確認してみるのが早いと思います。