Exaは、AIエージェントが裏側で使う検索エンジンとして作られたAPIサービスです。ChatGPTやClaudeみたいな人が直接触るチャットボットというより、コーディングエージェントやリサーチエージェントが情報を拾いに行く先、という立ち位置なんですよね。仕事柄いろんなAIツールのAPIドキュメントを読んでるんですが、検索エンジンそのものをAPI化して他のAIツール開発者に卸す、というB2B寄りのポジションが珍しくて気になって調べてみました。今回、HackerNewsやRedditでExaそのものを名指しで語っているスレッドが見つからなかったので、海外ユーザーの生の声というよりは公式サイトと料金ページの情報を中心にまとめます。
Exaとは?何ができるのか
公式サイトのキャッチコピーは「Web search, built for AI agents(AIエージェントのために作られたWeb検索)」「One API for search, crawling, and research agents」。検索・クローリング・リサーチエージェント向けの機能を1つのAPIにまとめている、というのが売りのようです。製品ラインは以下の6つ。
- Search:検索そのもの
- Contents:ページの中身(本文・ハイライト)の取得
- Deep:深いリサーチ用の機能
- Agent:非同期で動くリサーチ・エンリッチメント用エージェント
- Monitors:定期的にWebの変化を監視する機能
- Exa Connect:他のデータプロバイダへのアクセス窓口
特徴として押し出されているのが「highlights」という機能で、ページ全文ではなく関連度の高い抜粋だけを専用モデルで抽出して渡すことでトークンを90%削減できる、としています。公式によれば週あたり最大25兆トークン分のコンテンツがこのhighlights経由でモデルに渡されているとのこと。
ベンチマークも公開されていて、FRAMES・Tip-of-Tongue・Seal0という3つの検索精度テストでPerplexity・Braveと比較した数字が載っています。
| ベンチマーク | Exa | Perplexity | Brave |
|---|---|---|---|
| FRAMES | 54.4% | 44.5% | 21.6% |
| Tip-of-Tongue | 54.2% | 36.7% | 19.3% |
| Seal0 | 36% | 34.5% | 8.2% |
レイテンシについては「Exa Instantは180ms未満で結果を返す」と謳っています。企業向けの機能としてはゼロデータリテンション(ZDR)、SOC 2 Type II認証、シングルサインオンあたりを揃えていて、この辺はエンタープライズ導入を意識した構成に見えます。
導入事例として公式サイトに載っていたのが、コーディングエージェント「Devin」を開発するCognitionの声です。
Cognition共同創業者のWalden Yan氏「従来の検索エンジンのソリューションでは私たちには十分ではなかった。ExaはDevinのあらゆる部分を動かしている」(公式サイト掲載のコメントより意訳)
ほかにもコーディングエディタのCursorが最新ドキュメントの参照にExaを使っているケースや、HubSpotのエージェント型リード獲得エンジンを支えている事例、これまでに270万件のエンリッチメント(企業・人物情報の抽出)を完了したという数字も紹介されています。
料金プラン
料金は機能ごとに従量課金で分かれていて、正直ちょっと複雑です。まず無料枠から見ていきます。
| プラン・機能 | 料金 |
|---|---|
| Free(無料枠) | 月20,000リクエストまで無料 |
| Search | 1,000リクエストあたり$7 |
| Contents | コンテンツタイプごとに1,000ページあたり$1 |
| Deep Search | 1,000リクエストあたり$12〜15 |
| Monitors | 1,000リクエストあたり$15 |
| Agent | 1回の実行あたり$0.012〜$1.00 |
Agentはさらに細かく、固定エフォートモードでの1リクエストあたりの料金が公開されています。Minimal $0.012、Low $0.025、Medium $0.10、High $0.50、X-high $1.00。これとは別に、Agent Compute Unit(ACU)が$0.10、検索ツール呼び出しが1回$0.005、メールアドレスのエンリッチメントが1件$0.02、電話番号のエンリッチメントが1件$0.07という従量課金の要素もあります。エンドポイント単位でも、上位10件までの結果に対する基本料金(Search $7、Deep Search $12、Deep-Reasoning Search $15、Monitors $15。Contentsのみ1,000ページあたり$1)と、11件目以降の追加結果1,000リクエストあたり$1、AIによるページ要約が1,000ページあたり$1、と細かく積み上がる構造になっています。
大量利用や独自データセット、エンタープライズ向けのセキュリティが必要な場合は「Enterprise」として個別見積もり。1回の検索で最大1,000件の結果取得、カスタムレート制限、SLA、専属サポートなどが含まれるとのことですが、具体的な金額は「Talk to us」としか書かれていません。スタートアップ・教育機関向けには$1,000分の無料クレジットを提供するプログラムもあるようです。
日本語対応と日本からの使い勝手
公式サイト・料金ページのどちらを見ても、日本語対応についての記載は見当たりませんでした。UIやドキュメントが英語であることは間違いなさそうですが、実際に日本語クエリでどこまで精度が出るかはソースからは分かりません。
登録して始めるまで
料金ページには「Start searching for free」「Run up to 20,000 requests per month for free」とあり、Get startedボタンからサインアップする流れになっています。API Playgroundも用意されていて、コードを書く前にブラウザ上で検索・エージェントの挙動を試せるようです。具体的なサインアップ手順(メール認証の有無など)についてはソースに記載がないため、ここでは触れません。
まとめ:向いてる人・向いてない人
AIエージェントやコーディングアシスタントを自作していて、Web検索の精度とトークン効率を重視する開発者には向いていると思います。特にドキュメント検索・リポジトリ検索といったコーディング用途をかなり前面に押し出している設計なので。逆に、個人がチャット感覚で使うようなツールではなく、あくまでAPIなので、非エンジニアが直接触るものではなさそうです。料金体系も正直分かりやすいとは言えなくて、Search・Contents・Agent・Deep Searchでそれぞれ単価が違ううえ、Agentは実行1回ごとにエフォートやツール呼び出し回数で変動する仕組み。導入前にどのくらいのコストになるか見積もるのは、一度触ってみないと感覚がつかみにくそうだなという印象です。
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なお、今回渡されたHacker Newsのコメントは「Cliff Stollの訃報デマ」「Harvard・Facebook Filesの件」「MacBookのヒンジセンサー」に関するスレッドで、Exaについて言及しているものではありませんでした。記事内で無理にExaへの評判として扱うと事実と異なる紹介になってしまうため、「海外での評判」セクションは設けず、公式情報のみで構成しています。別のExa関連スレッドが見つかった場合は、そちらのソースで改めて評判セクションを追加できます。