エージェント・自動化

Tanaとは?会議中にAIが働くツールの料金

会議の議事録をまとめる時間とか、話した内容をあとでSlackに転記する作業とか、正直めんどくさいと思っている人向けの話です。Tanaは「Do work in the meeting」というキャッチコピーの通り、ビデオ通話をしている最中にAIエージェントが横で実際の作業をこなしてくれるツールです。ノート系ツールのTana(Supertagsで有名なアウトライナー、outliner.tana.inc)とは別会社の製品ではなく、公式サイトによると同じ会社が出している「別プロダクト」という位置づけらしいので、Tanaのアウトライナーを知っている人は混同しないほうがよさそうです。日本語での紹介記事がまだ見当たらなかったので、公式サイトと料金ページの情報だけを頼りにまとめてみます。

Tanaとは?何ができるのか

公式サイトの説明を要約すると、Tanaは「エージェント型の会議プラットフォーム」です。Zoom・Teams・Google Meetのようなビデオ通話中に、AIエージェントが会話を聞きながら実際のタスクをこなす、というのが売りになっています。トップページに載っている「Tana Agent」の実行例が具体的で、「全員のOKRを更新した」「Issueを起票した」「クライアント契約書を下書きした」「チームにメッセージを送った」「保留中のタスクを確認した」という項目が並んでいます。会議中に喋っている内容から、こういう実務作業をエージェントがその場で片付けてくれる、というコンセプトのようです。

連携先として名前が挙がっているのは、MCP、GitHub、Slack、Hubspot、Linear、Jira、Lovable、Google Calendar、Outlook、それにClaude Code・Codex・Geminiやcursorといった開発系AIツールまで。Google WorkspaceとMicrosoft 365は「coming soon」扱いでまだ未対応と明記されています。

「Skill」と「Agent」という2つの概念があるのも特徴的で、サイトには例としていくつか載っています。「Allhands prep」というSkillは、全社会議のアジェンダと予習資料を、プロダクト・営業・運用それぞれの先週の進捗から自動でまとめるというもの。「Copywriter」というAgentは、社内のトーンに合わせて文章を編集する役割で、「簡潔に、直接的に、マーケティングっぽくならないように。根拠が必要な主張にはフラグを立てる」という指示が例として書かれています。ワークフローを文章で説明すると、それに合わせてTana側がエージェントとSkillを自動で組んでくれる、という説明もありました。

セキュリティ関連の記載もそこそこ細かくて、GDPR対応済み、SSOあり、データは移行可能(ポータブル)、LLMは特定ベンダーに縛られない(LLM agnostic)、Microsoft appとして認証済みとあります。ただしSOC2とHIPAAについては「Compliant」と書いてありつつ「ETA Q3 2026」の注記付きなので、現時点ではまだ対応完了ではなく今後の予定という扱いのようです。ここは業務で使う前に確認したほうがいいポイントだと思います。

想定ユーザーとしては、プロダクト・開発チーム、コンサル・アドバイザー、VC・投資家、クリエイティブ職、創業者、カスタマーサクセス、営業、と幅広く挙げられていて、それぞれの職種向けに「会議中にIssueを起票」「クライアントブリーフを最新化」「投資メモを通話から下書き」「CRMを自由記述じゃなくて決まったフィールドに更新」といった具体例が並んでいます。逆に言うと、単純なメモ取り・文字起こしだけが欲しい人には機能が過剰かもしれません。

料金プラン

料金ページを見た感じ、正直なところ具体的な金額(ドル表記の数字)はページ内に見当たりませんでした。年払い・月払いの切り替えタブはあるものの、価格の数字自体は表示されておらず、プラン内容と無料トライアルの条件だけが読み取れる形です。なので、ここでは確認できた範囲の機能差だけを整理します。

プラン(キャッチコピー) 主な内容 料金
無料プラン「Perfect meeting memory without taking notes.」 月5回までAIの文字起こし・要約付きで会議をホスト/カレンダー連携1つ/全コンテンツの閲覧・編集/AIクエリ50回 無料(30日間の無料トライアル、クレジットカード登録不要)
中位プラン「End the meeting with the work already done.」 無料プランの内容に加え、AI利用量が無料プランの20倍/会議ホスト数無制限(※注記あり)/Zoom・Teams・Google Meet向けのボットレス会議エージェント/各種インテグレーションとフルMCP対応 金額の記載なし(30日間の無料トライアルあり)
上位プラン「Discuss, decide, do. Instantly.」 中位プランの内容に加え、AI利用量が中位プランの5倍/専任サポートとオンボーディング/エージェント・Skill・種類の数が無制限/導入時のインテグレーション支援 金額の記載なし(30日間の無料トライアルあり、「Most people expense this」=会社の経費で通す人が多いという注記)
要問い合わせプラン「Intelligence that compounds with every meeting.」 SAML SSO/高度なセキュリティ管理/専任のカスタマーサクセス担当/監査ログ/DPAやデータ保管場所・保持ポリシーのカスタム対応 要問い合わせ(Contact us)

FAQによると、無料トライアルは30日間でクレジットカード登録不要、年払いプランに登録した場合はさらに60日間の返金保証も付くとのこと。AIクエリを使い切った場合は好きな量を追加購入できる仕組みもあるようです。データについては「あなたのデータはあなたのもの」で、プランをダウングレードしたり解約したりしてもアクセスは維持されて、他システムへのエクスポートも可能と明記されていました。ちなみにこのページ、「あなたはキャリアの中で会議に約30,000時間費やす」という数字がトップページと共通で使われていて、Tana側のかなり気合の入った推し文句になっています。

日本語対応と日本からの使い勝手

公式サイト・料金ページのどちらにも、日本語対応についての記載は見当たりませんでした。UIやサポートが日本語に対応しているかどうかは、少なくとも今回参照したページの範囲では確認できていません。海外のHacker NewsやRedditでも、Tana(このエージェント型会議プラットフォームの方)についてのまとまった議論はまだ見つけられず、リリースからそれほど時間が経っていない製品なのかもしれません。導入を検討するなら、まずは無料プランで実際のUIや通知が英語ベースかどうかを確認するところから始めることになりそうです。

登録して始めるまで

公式サイトのトップにある「Try now」ボタンから、30日間の無料トライアルに進めます。クレジットカードの登録は不要で、いつでもキャンセル可能と明記されているので、まずは触ってみるハードルは低そうです。無料プランの範囲でも、月5回までの会議ホスト(AI文字起こし・要約付き)、カレンダー連携1つ、AIクエリ50回までは使える設計になっています。会議中にAIエージェントを実際に働かせたい場合は、Zoom・Teams・Google Meet向けのボットレス会議エージェントやフルMCP対応が使える中位プラン以上のトライアルに進む必要がありそうです。SSOや監査ログなど社内統制まわりが必要なチームは、要問い合わせプランからの個別相談になります。

ちなみにサイトの一番下に「Ask your AI」というセクションがあり、製品の詳細説明が書かれたmdファイルをダウンロードして、自分の使っているAIエージェントに読み込ませて質問できる、という導線も用意されていました。導入検討をAIに手伝わせる前提の設計になっているのも、このツールらしいところだと思います。

まとめ:向いてる人・向いてない人

公式情報だけを見る限り、Tanaは「会議中に発生する実務作業(Issue登録、ドラフト作成、CRM更新など)を減らしたい」チーム向けのツールという印象です。プロダクト・営業・VC・コンサルなど、会議のあとに毎回何かしらのドキュメント作業が発生する職種には刺さりそうな作りになっています。逆に、単純に議事録が欲しいだけとか、Slackやカレンダーとの連携をそこまで必要としない人には、機能もプラン価格帯も過剰な気がします。料金ページに具体的な金額が出てこない時点で、個人が気軽に契約するというよりは、チーム単位で試して稟議を通すタイプのSaaSなんだろうなというのが正直な感触です。日本語対応の情報も海外での評判もまだこれからという段階なので、日本から導入するにはもう少し様子を見てもいいかもしれません。

ケイ(このブログを書いている人)
仕事で海外のSaaSやAIツールを日常的に触っている30代の会社員。 日本語の情報がまだ無いツールを、Hacker NewsやRedditの生の評判ごと紹介しています。 公式の宣伝文句より海外ユーザーの本音(不満も含めて)重視。 料金や機能の数値は一次ソースにあるものだけを書くようにしています。

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