エージェント・自動化

Gumloopとは?料金とエージェント機能まとめ

Gumloopは「仕事のためのAIエージェントを作る」ことをうたうサービスです。公式サイトのトップには”Build AI agents for work”という見出しと、”Understanding a task should be the only prerequisite to automating it.”(タスクを理解できることだけが、自動化の唯一の前提条件であるべきだ)という一文が並んでいて、要するに「業務内容を言葉で説明できるなら、エンジニアじゃなくてもエージェント化できます」というのがウリのツールですね。運営はBenchmark主導のシリーズBで5000万ドルを調達したと公式に書いてあるので、資金面ではかなり本気度が高いプロダクトだと思います。SlackやTeamsに常駐するAIエージェント系のサービスを追いかけていて見かけたので、公式サイトと料金ページに書いてある情報だけを頼りに整理してみます。

Gumloopとは?何ができるのか

公式サイトのトップには「数分で専門エージェントを展開できる」という文脈で、いくつかの実例が紹介されています。データウェアハウスへの質問に答える「Data Analysis Agent」、バグのトリアージからチケット作成、サポートの傾向把握までやる「Support Agent」、商談管理と見込み客リサーチをこなす「CRM Agent」、会議前に社内の情報をかき集めてブリーフィングしてくれる「Meeting Prep Agent」、通話録音を分析して反論パターンやコーチングの気づきを出す「Call Analysis Agent」といったラインナップです。それぞれ「Built by」として実在しそうな社員名(Katherine、Aron、Gonzaloなど)が並んでいて、社内で複数人が共同でエージェントを作っている様子がうかがえます。

技術面の売りとしては「Every model out of the box、no vendor lock-in」(主要モデルを最初から使えてベンダーロックインなし)、社内外のデータへの接続、バックグラウンドで動き続ける定期タスクが挙げられています。例として「Social Presenceの監視を毎週月曜午前8時PSTに実行」「フォーム送信のたびにリードを審査」「8時間ごとにセキュリティ監査を実行」といったモニタリング系のジョブが紹介されていました。単発の自動化というより、常時稼働する監視エージェントを何本も並べて回す前提の作りに見えます。

もう一つの軸が「複数エージェントのワークフローを組むキャンバス」で、SlackやMicrosoft Teams、Gmailの中にエージェントを同僚のように招き入れて、@Gumloopとタグ付けするだけで話しかけられる仕組みになっています(WhatsAppは近日対応予定とのこと)。サイト内のSlack風のスクリーンショットでは、GTMやマーケティング、サポート、採用といったチャンネルごとに「@Databotに今月の売上を前年同月と比較して」「Mostcoで一番アクティブなユーザー上位3人は誰?」のような質問を投げているやり取りが再現されていて、チャットで聞けば裏でエージェントがデータを引っ張ってくる、という使われ方を想定しているようです。

企業向けの機能も厚めで、ロールベースアクセス制御、自社クラウドへのVPCデプロイ、使えるAIモデルの制限、組織全体のクレジット利用状況のリアルタイム監視、監査ログ、APIキー持ち込み+自社プロキシ経由のAIプロキシ対応、Oktaによるシングルサインオンが並びます。データの扱いについては「Gumloopは顧客データをAIモデルの学習には使わない」「サードパーティモデルについてはゼロデータ保持(ZDR)契約とDPAを結んでいる」「SOC 2 Type IIとGDPRに準拠」と明記されていました。加えて「Gumstack」という名前のAIゲートウェイも紹介されていて、Gumloopに限らず社内のAIチャットやクライアント全般、社内データへのアクセスを監視・監査・分析し、MCPのクライアントとサーバーをすべて追跡する、自社クラウドでも顧客のVPC内でも動かせる、という位置づけのようです。導入事例としてGusto(給与計算などを扱うSaaS)のCIOによる「Gumloopで構築することで、エンジニアリングのキャパシティがまるごと新しく増えたようなものだ」というコメントが掲載されています。

料金プラン

料金ページには月払い・年払い(20%オフ)の切り替えと、月間クレジット数を選ぶスライダー(20k、105k、140k、250k、330k、625k、1M、1.5Mといった刻み)が用意されていますが、各刻みごとの具体的な金額は公式ページのテキストからは読み取れませんでした。明記されていたのはFree・Pro・Enterpriseの3プランの内容です。

プラン 料金 主な内容
Free 無料 月5,000クレジット/1シート/アクティブトリガー1つ/同時実行2件/エージェントの同時インタラクション5件/フォーラムサポート/エージェント・フロー数は無制限
Pro 月額37ドル〜 月20,000クレジット以上/シート数無制限/同時実行5件/エージェントの同時インタラクション25件/Agent Reflections/チーム数無制限/請求の一本化/コネクタのポリシー&ガードレール/MCPサーバーホスティング1つ
Enterprise 要問い合わせ(カスタム) Proの内容に加え、ロールベースアクセス制御/SCIM・SAML対応/管理者ダッシュボード/チーム利用状況とAI支出の分析/監査ログ/データ保持ルールのカスタム設定/定期セキュリティレポート/データエクスポート/シークレットモード/AIモデルのアクセス制御/VPC/ワークフローのキューイング/MCPサーバーホスティング5つ

Freeの「無料」枠でもエージェント数とフロー数自体は無制限になっているのが地味に気になるところで、代わりに同時実行数とクレジットで絞る設計みたいですね。Proが「20,000クレジット以上」からの月額37ドルという書き方なので、クレジット消費量が多いチームはスライダーで上のプランを選んで単価が上がっていく仕組みなんだろうと想像しますが、具体的な金額表はページ内のテキストには出てきませんでした。

日本語対応と日本からの使い勝手

公式サイト・料金ページのどちらにも日本語対応についての記載は見当たりません。UIやドキュメントが日本語化されているかどうかもソースからは確認できないので、現状は英語での利用が前提になっていそうです。

登録して始めるまで

トップページには「Get Started」と「Talk to Sales」の2つのボタンが繰り返し置かれていて、Freeプラン側は「Get started for free」、Pro側は「Select Plan」、Enterprise側は「Contact sales」という導線になっています。料金ページの月間クレジット数を選ぶスライダーで自分のチームの利用量に近いプランを選んでから登録に進む流れのようです。ただ、サインアップ後の具体的な設定手順(データ接続の方法やエージェントの作り方の細かいステップなど)は公式サイトのテキストからは読み取れませんでした。

まとめ:向いてる人・向いてない人

データ分析やサポート対応、CRM管理、商談準備、通話分析といった業務を、Slackやチーム内チャットに常駐するエージェントに任せたいチーム向けのツールだと思います。ロールベースアクセス制御やVPCデプロイ、SOC 2 Type II準拠といったエンタープライズ向けの作り込みもされているので、セキュリティ要件が厳しい組織でも検討しやすそうです。

一方で、日本語対応の記載が公式にない点と、Free枠が同時実行2件・エージェントの同時インタラクション5件とかなり絞られている点は正直気になります。個人や小規模チームがまず無料で試すには使えますが、本格的に複数エージェントを同時に回したくなった時点でPro以上、それも月20,000クレジット以上が前提になってくるので、業務での本格導入を考えるなら料金の見積もりは早めにしておいた方がよさそうです。

ケイ(このブログを書いている人)
仕事で海外のSaaSやAIツールを日常的に触っている30代の会社員。 日本語の情報がまだ無いツールを、Hacker NewsやRedditの生の評判ごと紹介しています。 公式の宣伝文句より海外ユーザーの本音(不満も含めて)重視。 料金や機能の数値は一次ソースにあるものだけを書くようにしています。

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