エージェント・自動化

Relay.appとは?料金プランと機能まとめ

自動化ツールというとZapierやMakeが定番ですけど、最近は「チャットで指示するだけでAIがワークフローを組んでくれる」タイプのツールが増えてきてるんですよね。Relay.appもそのひとつで、公式サイトのトップには「やりたいことを説明すれば、あとはRelay.appがやってくれる」と書いてあります。日本語の情報はまだほとんど見当たらなかったので、今回は公式サイトと料金ページの内容だけをもとに整理してみました。自分で実際に触った感想ではなく、あくまで海外の公式情報を読み込んでの紹介という立場です。

Relay.appとは?何ができるのか

Relay.appは、数百のアプリと主要なAIモデルを連携させて業務を自動化するプラットフォームです。公式サイトによると、チャットで「Prompt to build」と呼ばれる形式でやりたい自動化を説明すると、AIがワークフローを組み立ててくれるとのこと。作った後は手動編集(Manual editing)や実行履歴(Run history)の確認もできるようです。

紹介されている用途は、リード(見込み客)の選別、案件パイプラインのレポート作成、従業員のオンボーディングなど。オンボーディングから請求業務まで、面倒な繰り返し作業を自動化する、という位置づけみたいです。

面白いなと思ったのは「Predictable, reliable automated processes(予測可能で信頼できる自動プロセス)」という考え方が明確に打ち出されている点です。「繰り返し行う業務プロセスは、その都度AIにその場で組み立てさせるべきではない」という主張で、プロセス自体は人間が定義して、そこにデータ抽出・要約・生成といったAIの自動化ステップを足していく、というスタンスが書かれています。チャットで作れる手軽さと、動きが毎回ブレないことを両立させたい、という設計思想なんでしょうね。

もうひとつの特徴が「Human-in-the-loop」、つまり人間の承認を挟めることです。承認、データ入力、AIの出力レビューが必要な箇所にチームメンバーを呼び込める、と説明されています。全自動にしすぎず、要所で人がチェックできるようになっているわけです。

ビルディングブロックとしては、トリガーと一連のステップで構成される「Workflows」(分岐・ループ・データ変換にも対応)、よく使う処理をまとめて再利用できる「Sequences」(データのエンリッチメントや振り分け、フォーマット整形などに使うそうです)、ChatGPTやClaude、ElevenLabsといった他のアプリにカスタムツールを公開できる「MCP servers」、ワークフローが参照する構造化データを保存しておく「Tables」の4つが用意されています。

ビジュアルエディタも用意されていて、条件分岐やループ、フィルターなどをドラッグ&ドロップで組めるとのこと。細かい制御をしたい人向けの選択肢として、チャットでの自動生成と別に用意されているようです。

ちょっと変わった機能として紹介されているのが「Portable rich text」。メールやチャット、ドキュメントなど出力先ごとにHTMLだったりMarkdownだったり形式がバラバラなところを、同じリッチテキストの出力を使い回せるようにする、というものです。構造化データからレポートを一瞬で作れる、と書かれています。他には、複数の分岐パスを1つの流れに戻せる「Merging paths」(コピペで分岐ごとに同じ処理を書かなくて済む)、指定期間・特定日・他アプリでの変化が起きるまで自動化を一時停止できる「Dynamic waiting」、作ったワークフローを専用リンクでテンプレートとして共有できる「Shareable templates」もラインナップされています。

料金プラン

料金ページには月払いと年払い(年払いは50%オフとの表記あり)の切り替えがありますが、掲載されている金額は年払いベースのものです。プランは4種類で、以下がソースに明記されている内容です。

プラン 料金 ユーザー数 AIクレジット ステップ数上限
Free $0/月 1名 500クレジット/月 200ステップ/月
Professional $19/月(年払い) 1名 2,000クレジット/月 750ステップ/月
Team $59/月(年払い) 10名込み 2,000クレジット/月 1,500ステップ/月
Enterprise 要問い合わせ カスタム カスタム カスタム

どのプランもGPT・Claude・Geminiが使えると書かれています。Freeプランでも「All features」「Multi-step workflows」が使えるとのことですが、機能比較表を見るとFreeはワークフロー数が5個まで、カスタムMCPサーバーが2個まで、Sequencesが2個まで、Tablesが2個までという制限があります。ProfessionalとTeamはこれらがすべて「Unlimited」になるとのこと。

あとAIビルダー(ワークフローを組み立てるチャット機能)自体にも制限があって、Freeプランは「20 messages / day」、ProfessionalとTeamは無制限と書かれています。無料枠だけで本格的に使い倒すのは厳しそうな数字ですね。

実行まわりの制限も表に出ていて、Freeは同時実行数が最大2、Professional・Teamは最大10。実行履歴の保持期間はFreeが30日、Professional・Teamは「Custom」となっていました。複数アカウント連携(Multi-account support)もFreeは1アプリにつき1接続まで、有料プランは無制限です。

Enterpriseプランは、カスタムの利用上限や連携に加えて、優先サポート、エージェント構築のワークショップ、チーム向けトレーニング、SOC2・GDPR準拠が含まれると書かれています。料金は個別見積もりのようです。

日本語対応と日本からの使い勝手

今回見た公式サイトと料金ページの範囲では、日本語対応についての記載は見当たりませんでした。UIやAIビルダーが日本語入力・日本語での指示にどこまで対応しているかは、ソースからは判断できません。英語圏のSaaSを触り慣れている人なら困らないと思いますが、日本語だけで完結させたい人は、無料プランの範囲で一度試してから判断するのが無難だと思います。

登録して始めるまで

公式サイトのFAQには、始め方についてこう書かれています。「最初の自動化を数分で動かせます。まずは無料アカウントに登録してください。次に、作りたい自動化をAIアシスタントに説明してください。そうすると、必要なアプリの接続を促されます」とのこと(この先の記載は途中で切れていたため、それ以降の手順はソースからは分かりませんでした)。トップページには「Start for free」のボタンが用意されているので、登録自体はそこから進める形になっているようです。

まとめ:向いてる人・向いてない人

チャットで自動化を説明するだけで組んでくれる手軽さと、承認ステップを挟める「Human-in-the-loop」の両方があるのは、業務プロセスをきっちり運用したいチームには向いてそうです。オンボーディングやリード選別みたいな「毎回同じ流れで回したいけど、要所は人が見たい」業務と相性が良さそうな設計に見えます。Freeプランでも一通りの機能に触れられるのは良心的だと思う一方、AIビルダーが1日20メッセージまでという制限は、本格的にワークフローを組み込む前の「お試し」くらいの位置づけと考えたほうがよさそうです。

逆に、日本語での案内が特に見当たらない点や、Professional・Teamの金額がドル建てで年払い前提になっている点は、導入のハードルとして意識しておいたほうがいいかなと。10人規模のチームで自動化を本気で回したいならTeamプランのコストパフォーマンスは悪くなさそうですが、個人や小規模チームがガッツリ使うにはFreeのステップ数上限(200ステップ/月)はすぐ足りなくなりそうな印象です。まずは無料枠で自分の業務に合うか試してみるのが良いと思います。

ケイ(このブログを書いている人)
仕事で海外のSaaSやAIツールを日常的に触っている30代の会社員。 日本語の情報がまだ無いツールを、Hacker NewsやRedditの生の評判ごと紹介しています。 公式の宣伝文句より海外ユーザーの本音(不満も含めて)重視。 料金や機能の数値は一次ソースにあるものだけを書くようにしています。

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